花巻

6億円販売目指し ピーマン出発式 JA花巻

JAいわて花巻のピーマンの出発式でテープカットを行う関係者

 JAいわて花巻(伊藤清孝代表理事組合長)の最重点推進品目であるピーマンの出発式は1日、花巻市石鳥谷町新堀の同JA石鳥谷園芸センターで行われた。ピーマンは同JAの野菜販売高1位を誇り、2020年度は初めて販売額5億円を突破。21年度は出荷量1600トン、販売額6億円を目指す。

 同JAによると、20年度の同JA管内のピーマンの出荷量は1192トン、販売額は5億2473万9000円と過去最高となった。出発式は販売額アップを祝い、今後の生産にさらに弾みをつけようと初めて企画された。

 式には関係者や生産者ら約30人が出席。同JA花巻地域野菜生産部会ピーマン専門部の晴山文佳部長(72)が「われわれ農家は、JA、行政と三位一体となって、コロナ禍でもおいしいピーマンを供給させていくことが役目。協力しながら販売額を伸ばし、花巻のピーマンを盛り上げていきたい」とあいさつし、伊藤代表理事組合長らが祝辞を寄せた。

 代表者がピーマンの積まれたトラックの前でテープカットを行い、出荷を祝った。同日は1トンが積み込まれ、関東地方や県内に届けられた。

 同JAでは▽ピーマン栽培マニュアルの活用による栽培技術の底上げ▽新規生産者向けの講習会、部会での指導応援▽関係機関一体となった生産販売の推進継続―などを推進方策に定めている。

 生産者は前年を17人上回る353人。作付面積は花巻、北上、大槌、遠野の4市町合わせて、前年より1割増の26・44ヘクタールとなっている。県で取り組む「いわて型野菜トップモデル産地創造事業」を活用したことでハウス作型が増加し、さらに栽培面積も増えた。

 収穫されたピーマンは同センターに集約して共同選果を行い、関東地方を中心に出荷。今年は5月25日に選果と出荷を開始し、選果は11月中旬まで続く見込みで、8月に出荷最盛期を迎える。

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