奥州・金ケ崎

感染対策万全期す 市、JBAと協議へ バスケ国際試合【奥州】

バスケットボール男子日本代表国際強化試合について記者会見を行う小沢市長

 25、27の両日、奥州市水沢の市総合体育館(Zアリーナ)で開催されるバスケットボール男子日本代表国際強化試合2021(岩手県大会)について小沢昌記奥州市長は3日、市役所で記者会見を開き、開催に向けた市民の安全と理解を最大限に確保するために尽力する考えを語った。7日には主催する日本バスケットボール協会(JBA)の役員が同市を訪れて打ち合わせを行うことから、感染拡大防止に万全を期すための対策について協議する考えだ。

 同大会は東京2020オリンピックに向けた国際強化試合。日本代表チームとイラン代表チームが岩手、宮城両県で3試合を行う。岩手では同市で2試合、宮城では利府町で1試合の予定。2日午後に大会の概要がプレスリリースされた。

 会見では市協働まちづくり部が経過や大会概要を説明。「感染拡大を心配する市民、新型コロナウイルス感染症拡大防止に奮闘している医療従事者と関係施設の皆さんには、このイベント開催に大きな不安を抱いていると思う。市では感染拡大に対する不安を払拭(ふっしょく)するため、万全な対策を講じるよう主催者に申し入れをしている」とした。

 経過では同市がコロナ禍で定めた「イベント等の対応方針」で規定する「収容率50%以内」に沿った内容のため、Zアリーナを指定管理する市文化振興財団は20年12月に予約を受け付けた。その後、小沢市長が開催の情報を得たのは5月31日で、今月1日に市長、副市長会議で対応を協議、翌2日には浦川彰市協働まちづくり部長が県、県バスケットボール協会を訪問し、事情確認したという。

 会見で小沢市長は「予約受け付けについて財団から市への報告はなかったが、それは管理委託の決まり事の範囲内。とはいえ、緊張感がなかったと大いに反省している」と語った。

 開催については「時間がなく、あれこれ言ってもしようがない」とし、「市長として市民の安全を守るのが第一。多くの市民に納得いただけるようにしたい」と開催への協力と感染対策への尽力を強調。

 懸念として「心配は観客がどこから来るのか、試合の興奮冷めやらぬ観客が飲食によって拡大の原因とならないか。何とか専門家からの知恵を借りて万全の対策を講じていきたい」と語った。

 また、同財団から予約についての報告がなかったことについては「こうしたイベントで市が関係団体に一切入らないという経験がなかった」とし、「盲点だった。検討の上で改めてルールをつくりたい」としている。

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