花巻

震災脅威と復興伝え 陸前高田の写真展示 賢治イーハトーブ館【花巻】

「災害を自分事として考えてほしい」と話す監修の釘子さん

 宮沢賢治イーハトーブ館の企画展「3・11東日本大震災の記憶・陸前高田」は、花巻市高松の同館で開かれている。防災アドバイザー・語り部として活動する陸前高田市の釘子明さん(62)が展示を監修。震災発生直後の同市のまちや救助の様子、避難所の暮らし、復興の歩みなどを捉えた写真184枚が並び、災害を自分事として考える大切さを伝えている。8月4日まで。

 釘子さんは同市出身で、震災前にはホテルに勤めていた。津波で自宅を失い、陸前高田第一中学校の避難所運営に当たったほか、被災者やボランティアらのための共同浴場「復興の湯」立ち上げにも携わった。2013年3月には一般社団法人「陸前高田被災地語り部 くぎこ屋」を設立し、全国各地で講演に立ち、経験を次世代につないでいる。

 これまで、同市を中心に、仙台市や福岡県でも写真展を開催してきた。震災から10年が経過し、津波や防災について改めて知ってもらいたいと、同館からの声掛けで県内内陸部では初めて実施する運びとなった。

 今展では、釘子さん撮影の写真のほか、県や地元新聞社、地元住民らからの提供写真を会場いっぱいに展示。県立高田病院に勤務していた医師が、病院に迫り来る大津波を捉えたものや、翌日に救助ヘリが到着した時の緊迫感ある写真などは、津波の脅威を物語っている。

 避難所でラジオ体操をしたり、髪を切ったりする被災者など避難生活を克明に記録した写真や、11年夏の七夕まつりの写真、避難所となった陸前高田一中全体の配置図なども公開している。

 釘子さんは「自然災害はいつ何時降りかかるか分からない。写真を見て災害の恐ろしさや指定避難所の安全性、防災について考えてもらえたら、震災で亡くなった人の一番の供養にもなると思う」と話している。

 入館無料。開館時間は午前8時30分~午後5時。

 関連行事として、今月19日午後1時30分から釘子さんによる講演会「3・11東日本大震災の記憶から学ぶ防災について・陸前高田編」が同館で行われる。事前に申し込みが必要で、詳細、問い合わせは、同館=0198(31)2116=へ。

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