一関・平泉

メダカ保護へ児童のポスター 川崎・門崎ファーム 圃場にパネル設置【一関】

川崎小児童が「メダカをまもりたい」をテーマに描いたポスターを基に、門崎ファームが設置したパネル

 一関市川崎町門崎の農事組合法人門崎ファーム(藤江修代表理事組合長)は、「門崎めだか米」を育てている圃場(ほじょう)に川崎小学校(福田博美校長、児童120人)の児童が「メダカをまもりたい」をテーマに描いたポスターのパネルを設置した。同組合の「メダカ田んぼ」で田植えなどを体験、メダカに関する出前講座を受けた児童の作品で、門崎地区が北限とされるミナミメダカの生態系保護などに期待する。

 パネルはアクリル製で、同校6年生が5年生当時に描いた20枚のポスターを2枚セットにした10枚。以前から圃場内に立てていた「メダカ・ホタル棲(す)む きれいな水辺、いつまでも」などの標語が入った看板に添える形で、門崎字清水沖、針山、神平地内など10カ所に設置した。

 ポスターは門崎のメダカの保護を訴えるもので、メダカや水路などを描き、「メダカをとるないじめるな」「メダカの居場所を無くすな」「メダカも一つの命」などの言葉を入れているほか、児童の名前とそれぞれがポスターに込めた思いなどをつづった文章も添えた。

 同組合はメダカを保護するための特別な構造の水路などを整えた圃場(メダカ田んぼ)で環境保全型農業に取り組み、栽培したコメは門崎めだか米のブランド名で販売。2013年の設立当時から毎年、川崎小児童を招いて田植えや稲刈りを体験してもらっているほか、学校で出前講座なども開いている。

 同組合の鈴木義広総務部長は「(出前講座の中で)メダカを守る意味などを伝えたところ、それに応え子供たちにポスターを描いてもらった」と感謝。藤江組合長は「メダカの保護は門崎ファームだけでやっていると思われているかもしれないが、子供たちに参画してもらい地域みんなでやっているということが伝われば保護の意味合いも変わってくるのでは」と児童のポスターの効果に期待する。

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