北上・西和賀

利根山画伯の魅力PR 生誕100周年で企画展 美術館25周年記念事業も【北上】

記念美術館に常設展示されている利根山画伯の油彩の大作「日輪’80」

 2021年は激しい色彩が特徴的で「太陽の画家」と称され、北上市にアトリエを構えた利根山光人画伯(1921~96年)の生誕100年と記念美術館開館25周年の記念すべき年となり、企画展も50回の節目を数える。市と実行委員会は、年間を通じて記念事業を企画。北上でもう一つの「トリプルアニバーサリー」として、生命力や躍動感にあふれた利根山の作品の魅力や人物像について広くPRしていく。

 利根山画伯は戦後の日本現代美術をリードし、メキシコの絵を数多く手掛けた。本県来訪時、北上市に立ち寄り鑑賞した鬼剣舞や鹿踊(ししおどり)に感銘を受け1974年、展勝地を見下ろす高台にアトリエを構えた。北上駅の陶壁画「日輪」を手掛け、94年に72歳で死去するまで約20年間、民俗芸能をライフワークの一つとして北上で制作活動を続けた。

 死去後、夫人から「主人にとって北上は第二の故郷」としてアトリエと作品の一部が市に寄贈され96年、利根山光人記念館(その後現名称に改称)が開館。東北の民俗芸能をモチーフとした作品などの常設展のほか、利根山画伯の作品や北上にゆかりのある画家らの企画展を開いている。

 北上は今年、展勝地開園100周年など三つの周年事業が重なるが、利根山画伯関連も「トリプルアニバーサリー」として祝おうと4月に同美術館友の会や専任研究員、市、関係団体の委員12人による記念事業実行委員会が発足。実行委員長には友の会の高橋喜一郎会長が就いた。

 記念事業として、今年は企画展を前中後期と3回開く。7月3日からの通算第50回目の中期は、生誕100年・開館25周年記念企画展第1弾として、新潟県佐渡市の所有者から借用した油彩300号の大作2点や市所蔵作品24点を公開。9月4日からの後期では第2弾として、利根山画伯を顕彰するため全国公募した記念大賞展のこれまでの大賞、準大賞計18点を展示する。

 今月18~21日には常設展示している油彩200号の大作の修復作業を行い、専門家が剥離止めやカビ消毒などを予定。19日午後1~3時に事前予約制で修復見学会を行う。

 7~12月には各地区交流センターに利根山画伯の絵画を巡回展示。利根山画伯の100回目の誕生日に当たる9月19日は記念式典と講演会を予定し、同25日には恒例の親子美術館まつりを開催する。

 実行委事務局の市生涯学習文化課の及川勝彦課長は「記念事業を通じ北上を第二の故郷として創作活動した利根山画伯の作品や業績、人柄に触れてもらえれば」と話している。

 修復見学会の予約や企画展、記念事業の問い合わせは同館=0197(65)1808=(午前10時~午後4時)まで。

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