北上・西和賀

コロナ禍癒やす音楽の力 北上フィル 1年半ぶり演奏会

明るく繊細な演奏を披露した北上フィルの第20回「題名のある音楽会」

 北上フィルハーモニー管弦楽団(小野寺典夫団長)の第20回「題名のある音楽会」(岩手日日新聞社など後援)は6日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。コロナ禍の影響で弦楽器中心の小編成プログラムとなったが、多くのファンが明るく繊細な演奏を堪能した。

 「音楽と明るい未来」をテーマに2部構成で行われ、モーツァルトの「ディベルティメント」で幕開け。ホルンパート5人による「ホルン四重奏曲」(チェレプニン)、映画「魔女の宅急便」メドレーでは、来場者が表現力豊かなホルンの調べに聴き入っていた。

 第2部は、フルートと弦楽器のアンサンブルで「ムーン・リバー」「星に願いを」、トランペットと弦楽器による「トランペット協奏曲」(ネルーダ)が演奏され、組曲「ホルベアの時代より」(グリーグ)で締めくくった。終演後も会場から温かい拍手が送られ、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」でアンコールに応えた。

 曲間には司会の宇津志博恵さん(同市在住、ジャズボーカリスト)による曲解説や団員らとのミニトークが折り込まれ、多彩なプログラムと相まって子供も楽しめる親しみやすい音楽会を演出した。

 北上フィルは1995年に創立。毎年、6月の音楽会と11月の定期演奏会を中心に公演活動を展開しており、現在、団員や賛助会員を募集している。

開催できたことに感謝
小野寺典夫団長
▲ステージで演奏会までの苦労などを語る北上フィルの小野寺団長

 ―1年半ぶりの演奏会を無事に終えましたが。

 終えることができたというより、開催することができて、多くのお客さまに入っていただいたことに感謝です。メンバー全員、「お客さまが1人でも頑張って演奏しよう」という気持ちで取り組んできました。音楽の素晴らしさをステージと客席で分かち合えるんだなと、改めて思いました。

 ―コロナ禍の中で楽団をまとめる苦労もあったのでは。

 音楽をやっている人間は「おたまじゃくし(音符)」でつながっています。年代も性別も職業も、考え方も違う多様な人間の集まりです。コロナ禍で一層大変な1年でしたね。

 ―北上フィルの今後は。

 発足当初から在籍していますが、僕の代で終わらせてはいけないという気持ちだけはあります。団の改革や活動地盤の強化を進め、北上にオーケストラがあるということが市民の誇りになることが夢なんです。

 ―次は11月7日予定の定期演奏会ですね。

 昨年、中止でできなかったプログラムを演奏します。東京から指揮者を招き、フルオーケストラで楽しんでいただきます。

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