北上・西和賀

地元の思い出振り返る 北上出身の漫画家 麻宮さんトークショー

トークショーで幼少期の思い出などを語る麻宮さん(右)と聞き手の宮世さん

 北上市立花出身の漫画家・麻宮騎亜さん(58)=本名菊池通隆=のトークショーは13日、同市立花のみちのく民俗村で開かれた。麻宮さんは地元での幼少期の思い出やアニメ、漫画の世界に進んだエピソードなどを語り、来場したファンらを楽しませた。

 「サイレントメビウス」「遊撃宇宙戦艦ナデシコ」など数々のヒット作を生み出した麻宮さんのデビュー35周年を記念し、4月中旬から同日まで市立博物館で開催された麻宮さんの原画展「雪月桜35」のフィナーレを飾るイベント。北は青森県、南は静岡県までのファンら約80人が参加し、アニメで麻宮さんの作品にも出演する声優の宮世真理子さんが聞き手を務めた。

 麻宮さんは「よく展勝地公園や川で水遊びをしたり、釣りをしたり美術館で絵を教わった」と幼少期を振り返り、「高校時代にアニメーターになりたいと思い、親や学校にも反対されたが東京へ出た」と明かした。

 アニメーターから漫画家への転身は「編集者から『漫画を描いてみないか』と言われ、アニメの練習になるかもと思った」と説明。デビュー作の頃は別のアニメも掛け持ちし「アニメーターは大人数の中の歯車として責任が全体に波及する。漫画家は一人で責任を負うが、自分でやりたいことが何でもでき著作権がつく」とやりがいを語った。

 参加者からは次々と質問が出され、絵の練習については「子供の頃に静止画、専門学校時代のデッサン程度。アニメーター時代は周りにすごい人たちがいたが誰も教えてくれず、見て『盗んだ』」といい、「中学高校では勉強しなかったが、プロになってからすごく勉強した。むしろ映画など絵以外にヒントがあった。これでいいとは思わないこと」と強調した。

 子供の頃からのファンという仙台市の片倉幹大さん(43)は「東日本大震災のつらい時期、しまっていた先生の作品をまた見て頑張ることができた。自分にとって神様の話を聞くことができ感激」と目を輝かせていた。

 人気漫画家の地元での原画展とあって好評を博し、会期を2週間延長。同日はサイン会も行われ、気さくにファンと交流していた。

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