奥州・金ケ崎

ガルギールで商品開発 生麺好調 店頭販売強化へ 衣川の新会社事業【奥州】

ガルギール生麺の盛り付け例

 2021年に設立された奥州市衣川大石ケ沢のガルギール開発(大澤博代表取締役)は、衣川で栽培されてきた栄養価の高いエジプト産野菜・ガルギールを活用して6次産業化商品を展開している。手始めの「ガルギール生麺」は通信販売などが好評で、引き合いの強い店頭販売も強化していく方針。産地が衣川に限られる現状から、同社は「地場産品として何とか広めていきたい」としている。

 ガルギールはアブラナ科の葉野菜。カルシウムはホウレンソウの3・6倍、ビタミンCはキャベツの2・5倍含まれるとされる。市町村合併前の衣川村が1995年にエジプトから種を導入して栽培が始まったが、包装の手間などから流通拡大やヒット商品の誕生には至らず、近年は栽培農家の自家消費程度にとどまっていた。

 いまだに国内の産地が少ない状況で新商品を売り出そうと、地元企業の役員らで1月に同社を設立。3軒の栽培農家からガルギールを購入し、2020年度中から試作を重ねてきた生麺を5月から販売している。事業には奥州商工会議所から地域資源価値創出・向上事業補助金50万円が交付された。

 生麺は健康食品の人気の高まりや幅広い年代層に需要が見込めること、調理のしやすさ、農家側の加工負担の少なさなどを総合的に考慮し、加工方法に選んだ。うどんにガルギールの粉末を練り込み、のどごしの良い食感に仕上げている。

 主力の通信販売用(1食150グラム、4食分入り、つゆ付き)のほか、衣川、前沢地域の温泉施設などでは店頭で販売。販売開始から1カ月ほどだが、「合計で1000食近く売り上げた。特に一部の売り場では、この生麺だけを取り扱っているのかと思うような売れ行き」(大澤代表取締役)という。

 今後は安定供給を図りながら、店頭販売の強化や新規加工品の開発も目指す。大澤代表取締役(75)は「衣川には市内の他地域のように著名な特産品が定着していない。焦らず事業を軌道に乗せ、栽培農家の所得向上につなげたい」としている。

 通信販売の生麺は送料別、税込みで1300円。同社のホームページを通じた注文も受け付けている。問い合わせは午前10時~午後3時に同社=0197(34)1755=へ。土日は休み。

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