古里への感謝胸に 八幡平市出身スキージャンプ 小林陵侑選手走る 聖火リレー【岩手】
16日に始まった本県聖火リレーでは、アスリートや俳優などの著名人ランナーもゆかりの地を走行。八幡平市出身のスキージャンプ小林陵侑選手(24)は、古里への感謝を胸に市内を走り抜けた。
同市の最終区間である焼走り国際交流村入口から岩手山銀河ステーション(天文台)までを担当。聖火を引き継ぐトーチキスでは、前の区間のランナーと着地のポーズ・テレマークを披露し、沿道のファンを沸かせた。
応援に駆け付けた地元の子供たちに手を振りながら、余裕のあるペースでゴール。大きな拍手に包まれ、「緊張したが、多くのギャラリーが来てくれて楽しく走ることができた」と地元のエールに感謝した。
東日本大震災からの復興をアピールする「復興五輪」の意義に触れ、「福島から始まったリレーが岩手に来たことが感慨深い。聖火とともに沿岸に思いをつないでほしい」と話した。
冬季スポーツの選手として東京五輪に貢献できたことを喜ぶとともに、「2022年の北京五輪で表彰台を目指したい」とメダル獲得へ意欲を示した。