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57年ぶり聖火縦断 本県最終日10市町巡る【岩手】

大勢の応援を受けて北上市の詩歌の森公園を駆け抜ける八重樫さん=18日午後1時40分ごろ
大勢の応援を受けながら一関市役所に到着した岩渕選手(右)=18日午前9時38分

 東京五輪の聖火リレーは18日、本県最終日を迎え、一関市から盛岡市まで10市町を巡った。一関市出身のプロスノーボーダー岩渕麗楽選手(19)や北上市出身の元プロボクサー八重樫東さん(38)ら112人が聖火をつなぎ、1964年以来57年ぶりの聖火縦断に県民が沸いた。【社会面に関連】

 本県の聖火リレーは16日にスタート。初日は雫石町を皮切りに県央と県北の両地区合わせ10市町村、2日目の17日は岩泉町を皮切りに大船渡市や陸前高田市など東日本大震災の沿岸被災地を中心に8市町村で行われた。

 最終日は一関―平泉―奥州―金ケ崎―北上―花巻―遠野―紫波―矢巾―盛岡の順で聖火が巡り、大勢の県民が沿道やセレブレーション会場などで地元ゆかりの走者らに手を振ったり、拍手を送ったりするなど思い思いに応援を繰り広げた。

 一関市では、一関文化センター前駐車場で出発式が行われた後、第1走者の小野寺真澄さん(47)=同市千厩町=ら10人が市役所までの市街地約2・2キロをつないだ。第10走者として登場した岩渕選手は市役所近くに詰め掛けた多くの市民らに拍手で迎えられた。

 平泉町では、中尊寺の参道入り口から金色堂前までのコースで行われ、登録から10周年を迎えた世界遺産平泉のシンボルマークを手掛けた書家の武田双雲さん(46)ら5人が継走した。

 奥州市では、国立天文台水沢VLBI観測所の電波望遠鏡前から後藤新平記念館までの約1・6キロを同観測所の本間希樹所長(49)ら8人がリレー。

 金ケ崎町では、トヨタ自動車東日本から森山総合公園陸上競技場まで約0・5キロで行われ、57年ぶり2回目となる飯田實徳さん(76)=同町=ら5人が走者を務めた。

 北上市では、JR北上駅から詩歌の森公園まで約2・1キロのコースで行われ、八重樫さんら11人が継走。公園ではミニセレブレーションも開かれ、郷土芸能の鬼剣舞や太鼓演奏などがにぎやかに繰り広げられた。

 花巻市では、花巻中央広場からなはんプラザまでの約3キロで行われ、同市出身の俳優松村龍之介さん(27)ら15人がつないだ。

 聖火リレーは本県から宮城県に移り、19日は気仙沼市から女川町にかけて行われる。

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