北上・西和賀

プロの味 テークアウト 北上・小田島組 飲食店応援で企画

北上市内の飲食店がオリジナル弁当などを販売した「自由べんとう」

 北上市藤沢の土木建設業小田島組(小田島直樹代表取締役社長)の飲食店応援プロジェクト「自由べんとう」は27日、同社「KITAKAMI O2(オーツー)」で行われた。市内の飲食店10店が予約制で和洋さまざまなオリジナル弁当などを販売するイベントで、店の味をテークアウトで楽しめるとして地域の家族らに喜ばれた。

 新型コロナウイルスにより苦境に立つ飲食業を応援するプロジェクト。社内の食事会など110食分を市内飲食店に依頼した第1弾(2020年12月)、市内7店の日替わり弁当を社内、一般向けに販売した第2弾(今年2月)に続く第3弾となり、地域貢献活動の一環として取り組んだ。

 今回は居酒屋やダイニングバー、レストラン、カフェなど参加10店が独自に考案した弁当800円、オードブル2000円(ともに税込み)を販売。同社や各店が1週間前からインターネット交流サイト(SNS)などでPRし、計約450食分の予約を受け付けた。同社が代金の半額を負担する仕組みで、昼食時間に合わせて訪れた親子連れらが格安の弁当などを各店スタッフから受け取っていた。

 同市幸町の居酒屋マコトヤの特製のり弁当は、ちりめんじゃこと昆布を載せたご飯にのりを敷き、その上にちくわの磯辺紅天やエビフライ、さわらの西京焼き、チーズのポテトサラダなど盛りだくさんのおかずを添えた。菊池啓太店長(29)は「コロナで外食を控える人が多い中、弁当を販売する機会はありがたい。これをきっかけに店を知ってもらい、コロナが落ち着いたらぜひ店に来ていただきたい」と話していた。

 プロジェクトを担当する同社ブランディング部の髙橋千春係長は「たくさんの方々の情報発信により、多くの注文をいただきありがたい。店のスタッフと地域住民が交流する場にもなり、これからそれぞれの店にお客さんが流れていけばうれしい。反応を見ながら今後の地域貢献を考えていきたい」と思いを語った。

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