練習成果堂々と ピアノの会コンサート ソロや連弾、独唱も 9教室児童生徒【花巻】
花巻ピアノの会(佐藤美紀代表)の第23回コンサート「ピアノソロとアンサンブルの夕べ」は27日、花巻市文化会館で開かれた。市内の9教室に通う同市と北上市の児童生徒ら約30人が日ごろの練習成果を披露した。
子供たちの演奏を通して、ピアノや音楽の楽しさを多くの人に知ってもらおうと毎年開催しているもので、2020年は新型コロナウイルスの影響で中止となった。
同日は3部構成で、第1部と第3部がピアノソロのステージ、第2部は「男の子のステージとアンサンブルのステージ」。
出場者は、それぞれのレベルや演奏者の個性に合わせた曲を演奏し、美しい音色を会場いっぱいに響かせた。
中には終始緊張した面持ちで必死に鍵盤を追う児童もいたが、会場に詰め掛けた家族や知人らから温かい拍手を浴びていた。
第1部で「よう精のおどり」(エステン)を軽やかに弾いた菅原柚那さん(花巻市立湯本小3年)は、「緊張しちゃった。いっぱい練習して、一生懸命やったので楽しかった」と笑顔を見せた。
また、第2部では、伊藤颯志君(北上市立飯豊小6年)と藤田空雅君(花巻市立若葉小6年)が「パイレーツ・オブ・カリビアン」より「彼こそが海賊」を見事な連弾で披露した。2人は「間違えたけれど、全部出し切ったので楽しかった。将来もピアノを続けていきたい」と、晴れやかな表情を浮かべていた。
このほか、第2部の後半では佐藤聡水さん(北上市立上野中3年)と渡辺琴さん(黒沢尻北高2年)が表現力豊かな独唱で、来場者を魅了した。