アジサイ濃淡鮮やか 展勝地で見頃【北上】
北上市立花の市立公園展勝地でアジサイが見頃を迎え、青や白、ピンク、紫の濃淡さまざまな色の花々が咲き誇っている。
長年、花の手入れをしている北上あじさいの会(橋本協子会長)によると、35年ほど前にアジサイを植え始め、現在は800株ほどという。
今年は、6月中旬から咲き始め、展勝地レストハウス付近から北上川沿い、珊瑚橋下の一帯で見ることができる。
橋本会長(78)は「花の大きさは例年より小ぶりだが、発色がいい。いろいろな市民、企業、団体が草刈りや枝切りに協力してくれるおかげ」と強調する。
展勝地では春の桜に続きツツジ、夏はアジサイ、秋は紅葉、冬は雪景色や北上川の白鳥など、四季折々で多様な姿を見せるだけに、「今年もまた咲いてくれた。秋の紅葉もきれいで、1年を通じて楽しめる場」と来訪を勧めている。
28日、1歳の息子と共に展勝地内の児童公園に遊びに来た同市中野町の戸崎舞さん(27)は、珊瑚橋下のアジサイを観賞。「アジサイがあると初めて知った。とてもきれいで、いい見物になりそう」と語り、息子と一緒に花をめでていた。