花巻

活躍願い心一つに 応援団ら43キロ完歩 花巻北高

県営球場から花巻球場まで夜通し歩く花巻北高の応援団幹部ら=29日午後1時37分、花巻市内

 花巻市本館の県立花巻北高校(川村俊彦校長、生徒709人)の応援団と有志53人は29日、伝統の「夜間歩行」を行った。2020年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶり。第103回全国高校野球選手権岩手大会(7月7~21日)に出場する野球部や、全国高校総合体育大会(インターハイ)、全国高校総合文化祭などに参加する生徒の活躍を期待し、県営球場(盛岡市)から花巻球場(花巻市松園町)までの約43キロを心一つに歩いた。

 夜間歩行は、厳しい練習を経て試合に臨む野球部と同じような思いをし、勝利を呼び込もうとする伝統行事。

 例年は甲子園出場を祈願し、同校から初戦の球場目指して歩行するが、今回は壮行式を行う花巻球場を目的地としたため、逆方向のルートとした。

 バンカラ姿の応援団幹部ら一行は、午前1時に県営球場を出発し、主に国道4号沿いを南下。途中で声援や差し入れを受けたり、休憩を挟んだりしながら、同校を通過して花巻球場へと歩を進めた。

 高校野球岩手大会では、新型コロナ感染防止のため、応援団は入場不可となっており、中嶋勇真団長(3年)は「コロナで応援団の活動も制限され、活気がなくなってきている。夜間歩行や壮行式を機に精いっぱいの応援をして団全体を鼓舞し、盛り上げていきたい」と胸を張った。

 応援団顧問の沼井薫教諭(53)は「生徒それぞれが挑戦したいという気持ちを抱きながら歩いている。長く大変な道のりだが、仲間と苦しみを分かち合いながら応援へとつなげたい」と話していた。

 午後3時30分ごろに先頭が到着し、同50分ごろまでには全員が無事歩き抜いた。

 壮行式には全校生徒が参加し、各大会での部員の健闘を祈った。

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