待望の友釣り満喫 砂鉄川でアユ漁解禁【一関】
一関市東部を流れる砂鉄川で1日、アユ漁(友釣り)が解禁された。初日は曇りがちのあいにくの天気となったものの、市内外からシーズン到来を待ちわびた太公望が繰り出し、緩やかな流れに釣り糸を垂れて当たりの感触を楽しんだ。
同日は午前5時の解禁に合わせて、同市大東町や東山町の砂鉄川に釣り人が入った。東山町長坂の猊鼻大橋付近にも道具一式を携えたファンが大勢訪れ、久しぶりの友釣りに挑んだ。
天気がぐずつき川の水温も低く、解禁初日はいずれも釣果が振るわない様子で、同市真柴の佐々木通敏さん(75)は「(午前中で)8匹を釣ったが、アユが小さめだし、去年と同様良くない。水温が上がってくれば良くなるかもしれない」と今後に期待していた。
最近は同川でもカワウの姿が多く見られているといい関係者からは食害を心配する声なども聞かれた。
砂鉄川漁業協同組合(松岡俊太郎組合長)はアユ漁の解禁を前に平年並みの約1400キロの稚魚(阿仁川産、金田一産、盛産、中新田産)を放流。川に入る小道や川岸の草刈り奉仕作業なども行い、釣り人の受け入れ準備を整えていた。
同川のアユ釣りは9月中ごろまで楽しめるという。