一関・平泉

喫煙環境整備で連携 包括協定を締結 平泉町とPMJ

平泉町とフィリップモリスジャパンの包括協定に基づき、中尊寺第1駐車場内に設置された加熱式たばこ専用喫煙所

 平泉町は1日、たばこ製造販売業フィリップモリスジャパン(PMJ、本社東京都千代田区、シェリー・ゴー社長)と「たばこの煙のない平泉町を目指すプロジェクト」の包括協定を締結した。世界遺産「平泉の文化遺産」を代表する中尊寺、毛越寺の駐車場に加熱式たばこ専用喫煙所を計3カ所設置し、貴重な文化財を末永く守るため火災リスクの軽減を図り、町全体で煙を出さない喫煙環境の整備を進めていく。

 中尊寺の同町営第1駐車場で締結式が行われ、町と同社、両寺の関係者らが出席。青木幸保町長と同社の井上哲エグゼクティブアドバイザーが協定書に調印して手交した。

 青木町長は「受動喫煙を防ぎたいという思いがあり、世界遺産登録10周年にPMJの提案を受け、大変ありがたい。マナーを守って喫煙できる環境を整えるという取り組みに同調し、世界遺産のまちから煙のない取り組みを発信していきたい」と語った。

 井上アドバイザーは「紙巻きたばこを吸う人は禁煙するか、加熱式に切り替えるなど観光客らに呼び掛けて実行してもらいたい」と呼び掛けた。

 同協定は、2020年4月の改正健康増進法全面施行を受け、火災リスクの軽減と望まない受動喫煙の減少を目的に締結。協定事項は▽中尊寺と毛越寺の来場者の喫煙は加熱式のみにして、紙巻きたばこは専用喫煙所で喫煙する▽町内の公共施設などでの喫煙所を段階的に削減し、加熱式専用エリアに再整備する―などを盛り込んだ。協定期間は23年6月末までの2年間。

 両寺境内での喫煙は全面禁止で、町営駐車場内に設けた場所で喫煙できた。紙巻きたばこの喫煙所は両寺の駐車場内各1カ所とした。加熱式たばこ専用喫煙所は、中尊寺の町営第1、第2駐車場と毛越寺の町営駐車場にそれぞれ設置。屋根付きの建物で、町環境基本条例に従って世界遺産の景観を損なわないよう配慮した構造にした。

 PMJでは岐阜県白川村の世界遺産・白川郷の合掌造り集落や、神戸市の有馬温泉街などと包括協定を結び「煙のない社会」の実現に取り組んでいる。これまでは一部のエリアに限られたが平泉町は初めて町全体との包括協定となり、JR平泉駅、町内のコンビニエンスストアでは、紙巻きたばこの喫煙所(灰皿)を撤去し、加熱式たばこ専用エリアに順次切り替える取り組みが進められている。

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