北上・西和賀

測量技術実践的に 建設業者から学ぶ・黒沢尻工高土木科3年【北上】

建設業者から測量技術を学ぶ黒沢尻工高の3年生

 県立黒沢尻工業高校(千葉治校長)の土木科3年生35人を対象とした「地元建設業界との測量実技講習会」は1日、北上市村崎野の同校で開かれ、生徒が現場で働く技術者から測量技術を学び就業意識を高めた。

 県建設業協会北上支部青年部会(木戸口幸弘部会長)の協力を得て2000年から毎年実施している。21年度は同市、西和賀町の建設業者20人が講師を務め、6月24日に行われた第1回は測量機器の据え付けやくいの打ち方、観測法と野帳の記入法などを指導した。

 第2回となる今回のテーマは「路線の横断測量と丁張りの設置」。3、4人ずつ9班に分かれ、測量機器を使って道路の側溝や縁石ブロックの位置を決め、くいを打ち込む工程など実践的な学習に取り組んだ。

 菅野裕貴さん(17)は「くいの打ち方、位置出しのこつ、安定して測量する方法などを教わった。自分も土木の仕事に就き、地図に残る仕事をして実績を残したいと思っている。現場の話を聞いて仕事のイメージが湧いたので良かった」と今後の参考にしていた。

 同部会の佐藤寛副部会長は「実際に仕事で使う機器を持って来ているし、地元で施工に携わっている人から直接指導を受ける機会はなかなかない。2日間だが、できるだけ仕事を理解し、進路選択に役立ててもらいたい」と話していた。

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