北上・西和賀

電源供給へ車両貸与 トヨタ販売グループ7社 北上市と災害協定

災害時の外部給電可能な車両の貸与に関する協定書を取り交わした髙橋市長(右から3人目)と各社の代表ら
外部給電可能な車両の説明を受ける髙橋市長(右)

 北上市と県内のトヨタ販売グループ7社は13日、「災害時における外部給電可能な車両の貸与に関する協定」を締結した。市内で大規模な災害が発生した場合、7社が所有する車両を停電時の避難所などに貸し出す内容で、非常時の電源を確保することで住民の安全・安心につなげる。

 市と協定を結んだのは岩手トヨタ自動車、岩手トヨペット、トヨタカローラ南岩手、ネッツトヨタ岩手、ネッツトヨタ盛岡、トヨタレンタリース岩手、トヨタモビリティパーツ北東北統括支社。市役所で行われた締結式では髙橋敏彦市長と各社の代表が協定書を取り交わしたほか、庁舎前では実際に車両から電源を供給して電気製品を使用する様子などが披露された。

 髙橋市長は「グループと北上市は古くからつながりがあり、今回の提携に結び付いたことに感謝する。それぞれの地域にとっても大変心強い。これからもさまざまな形で連携し、お互いに協力して市民の皆さんが安心できるようにしたい」とあいさつした。

 各社を代表し、岩手トヨペット、トヨタレンタリース岩手両社の元持雅行代表取締役社長が「地震や台風などの災害はいつ発生するのか予測がつかない。起こらないことが一番だが、起こった時のために備えることで、北上に暮らす皆さまに少しでも安心を届けることができれば。災害による被害のさらなる減少を祈念する」と述べた。

 協定は、災害発生時、プラグインハイブリッド自動車やハイブリッド自動車、外部給電機能付き自動車など周辺の店舗にある試乗車などを市が開設する避難所等に貸与するもの。岩手トヨペットによると、車両1台につき、一般家庭が日常使用する電力量で4、5日程度を供給することができるという。

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