一関・平泉

梅雨空の下 見上げたバナナ 東山・松川 千葉さん方【一関】

一関市東山町の千葉さん方で実(右上)が膨らみ始めたバナナの木

 趣味で熱帯果樹や多肉植物を育てている一関市東山町松川字大久保の千葉一男さん(68)方でバナナの実が膨らみ始めた。栽培を始めて6年目。2020年は収穫直前の低温で実を駄目にしており、「今年は何とか育ってほしい」とまだ小さな実を見上げている。

 千葉さんは通信販売などで種を購入し、若い頃から自己流でサボテンや多肉植物を育てている。20年ほど前からは熱帯果樹にも挑戦し、自分で建てたガラス温室やビニールハウスでミカン、レモン、パパイア、パイナップル、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツなどの栽培を試みている。ハウスで育てているミカンは毎年収穫しており、地元老人クラブの収穫体験などにも開放しているほどだ。

 露地で育てているバナナは栽培が難しかったが、試行錯誤を重ね少しずつ管理を研究。昨年は2房の実が付いたが、11月末まで収穫を延ばしたところ低温で霜害に遭い、試食するまでには至らなかった。

 今年は昨年よりも1カ月ほど早い6月初めに花芽が出始め、現在は高さ3メートルほどの木に長さ10センチ前後の青い実が連なる。千葉さんによると、カラスが止まり葉っぱが傷むなど不安もあるというが、「実がなる木は3~4本あると思う。これからどんどん実が太くなると思うので、10月末までには収穫したい」と話す。

 こだわるのは露地栽培だ。「ハウスでバナナがなっていても面白くない。珍しい植物や果物を栽培することでみんなが足を運ぶようになり、地域の素晴らしさを知ってもらえるようになれば」と趣味を地域活性化にもつなげたい考えだ。

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