奥州・金ケ崎

宇宙研究 広がる夢 国立天文台水沢観測所 本間所長が展望語る【金ケ崎】

今後のブラックホール研究などについて語る本間所長

 金ケ崎町立図書館が主催する国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹所長によるトーク「宇宙の歩き方」は17日、同館で開かれ、国際プロジェクトで世界初の撮影に大きく貢献したブラックホールをはじめとする研究や今後の動向などを語った。

 県南広域振興局と国立天文台による次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」誘致促進事業の一環。同館にあるエミリィ・ディキンスン資料センターの2021年度テーマ「創造性育成の支援」に関連付け、同観測所との連携図書企画展に先立ち開催した。同館の利用カードを作製できる同町と近隣2市の住民ら30人が聴講した。

 本間所長は同観測所の成り立ちや設備、超長基線電波干渉計(VLBI)で国内や世界と連携して天体を観測する研究などを説明。撮影に成功したM87と他のブラックホールの比較、ブラックホールから高速でエネルギーが噴き出す現象・ジェットの詳細などを、今後も国際プロジェクトを通じて突き詰めたい展望を示した。図書館での講演とあって、宮沢賢治が同観測所の前身となった緯度観測所を訪れ作品の着想を得ていたことも紹介した。

 聴講者の質問にも答え、ILCの誘致が実現した場合の天文学への波及効果について「スケールの違いはあるが、天文学も素粒子物理学も最終的には宇宙を取り扱う分野。スーパーコンピュータを一緒に運用することも考えられる。理論を足掛かりに多様な研究ができるのでは」などと考察した。

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