一関・平泉

64年大会 新聞で回想 当時の地元記事紹介 聖火トーチも展示 千厩・酒のくら交流施設【一関】

聖火を本県から宮城県に引き継いだ1964年東京五輪聖火リレーの様子を伝える64年9月27日付の本紙記事

 一関市千厩町千厩の千厩酒のくら交流施設で、23日開幕した東京五輪2020の聖火リレーのトーチやユニホームと、本紙記事による「新聞で振り返る東京オリンピック1964」の展示が行われている。市内などから家族連れらが足を運び、トーチなどを見ながら今昔の五輪の雰囲気を感じ取っている。28日まで。

 展示しているのは、6月18日に市内で行われた聖火リレーで第一走者を務めた小野寺真澄さん(47)=同町奥玉=から借り受けたトーチとユニホーム。トーチは専用ケースに入っており、手を触れないよう協力を求めているが、スタッフに声を掛けた上でトーチを持って写真撮影もできる。

 このほか、市の呼び掛けをきっかけに携帯電話などの資源回収の取り組みが広がり、東京五輪とパラリンピックで使用する金銀銅メダルを製造した「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」の紹介パネルも展示している。

 「新聞で振り返る東京オリンピック1964」は64年の東京五輪に関わる一関の様子を伝えた本紙の掲載記事12点のほか、聖火リレーなど今回の五輪関連の記事6点を展示している。

 64年の五輪関連の記事は馬術競技代表に卒業生が選ばれ喜びに沸く一関一高(64年8月19日付)、中里―県境間の8区間を184人の中高生が走った聖火リレーの第1回試走会(同8月23日付)、8月29~31日に行われた県内試走会最終日の一関地区のランナー5人の脱落(同9月2日付)、台風20号と重なり強い雨に見舞われる中で聖火をつないだリレー本番(同9月26日付)、台風一過の秋晴れの下沿道を埋める観客の間を走り宮城県へと聖火を引き継いだリレーの市内2日目(同9月27日付)、秋晴れの日曜日にもかかわらず多くの市民がテレビの前にくぎ付けになっている様子(同10月12日付)などがあり、当時の地域の盛り上がりようが分かる。

 同施設の担当者は「1964年の東京五輪では聖火リレーの試走会が行われているなど興味深い記事がある。今回も千厩の方が聖火リレーを走ったのでこの機会にトーチなどを見に来てほしい」と話している。

 同施設は入館無料。開催時間は午前10時から午後4時まで。26日は休館。

 問い合わせは同施設=0191(53)2070=へ。

▲千厩酒のくら交流施設で展示されている東京五輪2020聖火リレーのトーチとユニホーム

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