奥州・金ケ崎

賢治童話生き生きと 結成10周年 記念の朗読劇 黒猫舎【奥州】

10周年記念公演で朗読劇「紫紺染めについて」を上演する黒猫舎の団員

 花巻市出身の詩人、童話作家宮沢賢治の作品を上演してきた本県の劇団黒猫舎の結成10周年記念公演が25日、奥州市水沢の市文化会館(Zホール)で開かれ、団員が朗読劇で賢治の童話を生き生きと演じた。

 黒猫舎は、子供が賢治童話を楽しめるようにと2010年4月に結成。盛岡市を中心に奥州市、雫石町の女性が集まり、幅広い年代に向けて上演を続けてきた。記念公演は、宮沢賢治童話館と題して18年から続けてきたシリーズの第4弾で今月22日に始まった。新型コロナウイルスの感染防止対策で会員の居住地や近隣市町に絞って4日間に4会場で開き、25日に千秋楽を迎えた。

 午前、午後の2回公演で行われた同日は7人が出演し、午前の公演には奥州市を中心に約30人が来場した。普段は観客に舞台へ上がってもらうなど参加型の公演を開いているが、コロナ禍で内容を変更。用意した7話から3話を観客が選び上演することで、会場と「心の距離」が近い公演形態とした。

 上演されたのは▽月夜のけだもの▽みじかい木ぺん▽紫紺染めについて―で、同日までで準備した7話全てが選ばれた。団員は明朗な声でそれぞれの役をテンポよく演じ、冒頭や話の間に「星めぐりの歌」など賢治作の歌も合唱で披露。会場から大きな拍手を受けた。

 10周年記念で予定していた演劇「グスコーブドリの伝記」はコロナ対策で来年に延期した。代表の菅原るみ子さん(同市水沢真城)は「10年続けてこられた喜びがある。記念の演劇公演もやりたかったが、コロナ禍でいろいろなことが制限される中、賢治童話を聞きたいという人が多くてありがたい」と話していた。


【訂正・28日付】写真説明で、労働劇は朗読劇の誤りでした。

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