一関・平泉

利用者カードスマホに デジタル券を導入 一関市立図書館 来月3日から

一関市立図書館で導入される「デジタル利用券」の登録手続き画面

 一関市は、市立図書館の利用者カードをスマートフォンなどに表示できる「デジタル利用券サービス」を始める。利用者カードを持ち歩かなくても図書館資料を借りることができるほか、既存カードの受け渡しをなくすことで人同士の接触を減らせる効果が期待できるという。デジタル利用券サービスの導入は県内の公立図書館で初めて。提供開始日は8月3日で、市内図書館でサービス利用の申し込みを受け付ける。

 市立図書館では、図書館資料の貸し出しに利用者カードを使用しているが、利用者から専用アプリを使ってスマートフォンやタブレット端末などで表示するサービスを求める声があり、導入を検討してきた。

 新サービスでは、スマホやタブレット端末に専用アプリ「デジタル利用券」をダウンロードし、市立図書館で既存の利用者カードを持参して登録手続きする必要がある。1台の端末に登録できるデジタル利用券は1枚のみで、機種変更した場合は登録し直せば再び利用できる。

 登録後は、利用者カードを持ち歩く必要がなくなり、デジタル利用券を図書館カウンターで提示することで希望する図書資料の貸し出しが受けられる。

 これまで当たり前だった利用者カードの受け渡しをなくすことで人と人との直接的な接触を減らせるため、新型コロナウイルスの感染防止対策をはじめ、新しい生活様式に則した図書館利用を促進する効果が期待できる。

 一関図書館の黒川俊之館長は「カードを持たなくても利用できる。接触の機会が減るので新しい生活様式に則した利用を促進できる」と話している。

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