奥州・金ケ崎

営農効率化期待 完工祝い記念碑除幕 六原地区基盤整備【金ケ崎】

六原地区経営体育成基盤整備事業の完工を祝って除幕された記念碑

 金ケ崎町六原と北上市相去町にまたがる六原地区経営体育成基盤整備事業の完工記念碑が27日、同町六原地内での除幕式でお披露目された。県南地方有数の事業規模となった圃場(ほじょう)基盤整備の完工を関係者で祝った。

 水田の大区画化と用排水路の改良で営農を効率化しようと、県営事業で2009年度に着工。対象の農地は岩手中部土地改良区の水利区域内で、受益面積は両市町のうち8集落の240・5ヘクタール。工事は水田の標準区画を1ヘクタールとする全域の整地をはじめ、道路38・3キロ、用水路51・4キロ、排水路34・8キロ、暗渠(あんきょ)排水230・8ヘクタール。

 総事業費34億2247万円のうち、負担区分は国が5割、県が3割、両市町が計2割(金ケ崎86・9%、北上13・1%)、地元1割。県営事業は19年度に完工し、その後に受益者組織の同整備事業施行委員会が補完工事を進めていた。

 除幕式は補完工事に終了のめどが付いたため挙行。記念碑が建てられた産直ろくちゃんの隣接地(金ケ崎町六原赤石)が会場で、同施行委や同土改区、県、両市町などから約40人が出席。農業集落排水事業の記念碑に隣り合わせで建立した記念碑を披露した。

 記念碑には、旧陸軍省軍馬補充部六原支部の誘致を実現させ、後の県立農業大学校の開校など六原が発展する基礎につなげた桑島重三郎相去村長の言葉を彫り込んだ。同施行委の佐々木久夫委員長は「地域農業・農村の再構築を目的に事業に取り組み、農業従事者の高齢化対策や負担軽減には生活環境の整備も必要となるため農業集落排水と上水道管敷設も同時に推進してきた。農集排事業の記念碑と並べ、次代に(古里の偉人の)足跡を伝えていきたい」と式辞を述べた。

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