ロープ結び方 災害時備え学習 県キャンプ協 親子教室【花巻】
県キャンプ協会主催の「親子ふれあい防災教室」が25日、花巻市石鳥谷町の戸塚森森林公園キャンプ場で開かれた。ポリ袋を使った炊飯や、暮らしに生かせるロープの結び方など、身近な物を活用して災害時を乗り切る技を習得した。
災害時に自助、共助できるよう、体験を通じて親子の絆を深め、必要な知識や適切な行動を学ぶのが目的。同市を中心に1家族を含む10人が参加した。
教室ではポリ袋を活用して炊飯したり、肉じゃがを煮たりする手順を確認し、非常食として試食。器にはラップを敷いて洗い物を無くすなど節水のポイントも学んだ。
ロープの結び方では命綱などに使う「もやい結び」やロープと物をつなぎ止める「巻き結び」、ロープの張りを調整できる「自在結び」など、非常時に生かせるよう繰り返し練習した。
両親、弟と参加した市立宮野目小学校2年の米澤温馬君(7)は「コメと水をポリ袋に入れてお湯に漬けるとご飯になることが分かった。破裂しないか心配だったけれど、おいしくできた。自分でも作れそう」と話していた。
同協会の佐々木繁夫会長は「知っているのと知らないのでは違う。経験を重ねることで鬼に金棒になる。将来はまちの防災リーダーとして活躍してほしい」と話していた。