北上・西和賀

酪農振興へ生産拡大 ヨーグルト新工場落成式 湯田牛乳公社【西和賀】

湯田牛乳公社の新工場新築工事落成式でテープカットする関係者

 西和賀町の第三セクター湯田牛乳公社(溝渕郁夫代表取締役)のヨーグルト工場新築工事の落成式は31日、同町小繋沢の現地で行われ、関係者が新工場稼働による安定供給や生産拡大、地域振興に期待を込めた。

 既存の工場の老朽化や増産を踏まえた新設で、ヨーグルト製品を製造していた二つの工場を集約。

 新工場は鉄骨造り2階建て、延べ床面積約3620平方メートルで、調合・殺菌・培養室や冷蔵庫、充填(じゅうてん)室、発酵冷蔵庫室などを備え、6月から本格稼働している。

 生産処理能力は、従来の工場の日産6トンを大幅に上回る11トンとなる。食品安全マネジメントの国際基準FSSC22000の取得に対応した設計・施工のほか、内部に見学通路を設置し、10月から一般の無料見学を受け入れる考え。総事業費は約21億円。

 落成式には県や町、施工者、同社などから約100人が出席し、溝渕代表取締役が設計、施工を担当した企業に感謝状を贈呈。代表者が新工場前でテープカットし、安全・安心な製造や業績向上などを願った。引き続き、出席者による工場見学が行われた。

 同社によると、「プレミアム湯田ヨーグルト」や「ギリシャヨーグルト」などは売り上げ全体の4割を占めており、新工場稼働による増産で5割を目指す。溝渕代表取締役は「今までより生産能力が高まることで、お客さまに求められる供給ができるようになる。地元の酪農振興を担う役割を果たしていきたい」と思いを語った。

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