花巻

金属加工でこま 出来栄えに満足 ものづくり体験教室【花巻】

旋盤で加工したこまを回し出来栄えを確かめる児童ら

 夏休みの小学生がものづくりの楽しさを学ぶ「ものづくり体験教室in工場」は7月30日、精密金属部品を製造している花巻市東十二丁目のアイオー精密で開かれた。県内児童と保護者が工場見学や金属を機械で削るこま作りを体験した。

 1~4年生8人と保護者合わせて14人が参加。同社総務課総務人事グループの眞田健係長らの案内で、工場設備などに使われる金属部品を造ったり、検査したりする様子や、スムーズに仕事を進められるよう工夫していることなどを学んだ。

 こま作りでは、同社が使用するコンピューターで数値をコントロールし、自動的に金属を削ることができるNC旋盤を使用。こまの先端部分の角度をそれぞれ選んで加工し、出来上がったこまを実際に回して回転持続時間を計測した。

 1分20秒94を記録した市立矢沢小3年の渡邊和真君(9)は「他の人のこまを見ていろいろ考えて作った。長く回り続けるバランスのいいこまができた」と出来栄えに満足そうな笑顔を見せた。

 教室は、ものづくり人材育成を目的とした産学官連携組織・北上川流域ものづくりネットワーク(代表・谷村久興谷村電気精機相談役)が主催。ものづくりの楽しさと、地元企業への理解を深めてもらおうと毎年開いている。

 眞田係長は「体験を通してものを作ることが好きになってもらえればうれしい」と話していた。

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