夜彩るスカイランタン 藤原の郷・ワンラブフェスタ【奥州】
奥州市の江刺青年会議所(JC、菅野聡理事長)が主催する「ワンラブフェスタ2021」は7日、同市の歴史公園えさし藤原の郷で開かれた。参加者が願い事を書いたスカイランタンを空に浮かべるなど、明かり尽くしのイベントで夜を彩った。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で人のつながりを生かしてイベントをつくり、地域を視覚的に元気にしようと企画。同市の岩谷堂、水沢一両高校や厄年を来年に控える江刺の24歳年代連、水沢JCや一般のボランティアなどが協力した。
スカイランタンは100基を用意し、参加者は願い事や絵などを書き込んで夜空にリリース。糸で地上とつながったランタンの明かりが頭上いっぱいに広がると、参加者から歓声が上がった。家族と参加した鈴木隼里君(前沢中学校3年)は「ランタンを上げるイベントは映画でしか見たことがないので参加した。願い事も書くことができて楽しい」と満足した様子だった。
2021年度末に統合を控えた学校もある中、江刺地域の小学生1168人に思い出を残してもらおうと作品を募ったペットボトルイルミネーション、かつて奥州地区が竹林の北限といわれたことにちなんだ「竹あかり」も点灯。日中は両高校の生徒や子供たちによる販売とステージイベントを繰り広げた。
菅野理事長は「コロナ禍の時代になってしまったが、一人でも多くの人が笑顔になってくれればイベントを開いたかいがある。この機会を通じ江刺の中に強いつながりがあることも知ってほしい」と話していた。