北上・西和賀

言葉ない劇 どう表現 制作WS始まる 西和賀・ブリッジ

言葉のない劇のイメージを話し合うワークショップの参加者

 芸術文化振興に取り組む西和賀町の一般社団法人ブリッジが主催するワークショップ(WS)「夏のえんげき工場」は10日、北上市さくら通りの市文化交流センターさくらホールを会場に3日間の日程で始まった。市内の児童生徒が人に伝えることや言葉の大切さなどを見詰め直し、オリジナルの演劇制作に取り組んでいる。

 ブリッジ代表理事で演劇作家の小堀陽平さん(35)が講師を務め、小学4年から高校2年まで6人が参加。「ことばのないげき、つくれませんか?」というオーダーを受けた設定で、初日は目に見える物、見えない物を言葉で表すことで言語表現について改めて考えたり、言葉を使わない伝え方についてアイデアを出し合ったりした。

 「言葉のない劇」で思い浮かべる表現としてはジェスチャーや音楽、表情、ダンスといった意見があったほか、今回のオーダーが誰から、どのような状況で出されたものかなどをイメージ。話し合いの結果、エダマメが大豆になり、しうゆやみそ、納豆、豆腐などへと加工される過程を演じる方向性が定まった。

 11日は、初日を踏まえて具体的なストーリーを決め、最終日の12日に保護者らを前に成果発表する予定。小堀さんは「言葉というものがどう伝わるかを想像してもらうため、あえて言葉のない劇をテーマにした。子供たちに主体性を持って考える体験をしてもらいたい」と意図を語った。

 江釣子小6年の阿部陽香さんは「自分が思うように表現し、人に伝えるのが楽しいから演劇が好き。将来は声優になりたい。引っ込み思案で消極的なところがあるので、前に出ていろいろなことにチャレンジしたい」と意欲を示した。

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