北上・西和賀

三つの時代追想 日用品や家電紹介 大正-平成初期「あのころの暮らし」 市立博物館企画展【北上】

レトロな家電などが展示されている企画展「あのころの暮らし」

 北上市立花の市立博物館は2021年の三つの周年記念事業「トリプルアニバーサリー」(展勝地開園100周年、第60回北上・みちのく芸能まつり、市制施行30周年)に合わせ、企画展「あのころの暮らし」を開催している。「大正時代から戦前」「高度経済成長期」「平成初期」の三つの時代に焦点を当てて日用品や電化製品を並べ、訪れた人が地域の歴史を追想している。10月3日まで。

 1914(大正3)年に黒沢尻電気株式会社が創設されたことで北上に初めて電灯がともされ、27(昭和2)年までに現在の同市や近隣地域に当たる1町15村に電気が通った。展示では電力が供給される前に使われた炭火アイロンや洗濯板、氷を入れて使う木製冷蔵庫のほか、壁掛け電話やラジオを紹介している。

 北上にも家電が普及し、テレビや冷蔵庫、自家用車などが各家庭の生活目標となった高度経済成長期の展示は、白黒テレビや手回し洗濯機、電気アイロンなどノスタルジックな電化製品が並べられ、コーヒーポットやトースターが欧米志向の広がりを伝えている。

 77年に東北縦貫自動車道の盛岡―一関間が開通、82年に東北新幹線が開業したことで人や物の動きが活発になり、市民が芸術文化や最新のテクノロジーに触れる機会が増えた。各家庭の所得が上がり消費文化がピークを迎えた時期で、保温機能のある炊飯ジャーや電気ジューサー・ミキサー、かき氷器など食の多様化に合わせた製品が登場した。

 「学校で使われていたもの」のコーナーでは始業ベルやチョーク、石盤、昭和初期の教科書などを展示。「遊びとおもちゃ」では、すごろくからお手玉、めんこ、プラモデル、レーシングサーキット、ファミコンまでの移り変わりを紹介する。展勝地ができる頃の陣ケ丘や、大通りが造られる前の北上駅前の写真、都市計画の歩みの年表も掲示し、郷愁を誘っている。

 川村明子主任学芸員は「どの世代の人にとっても懐かしい物があり、当時を思い出したり昔の道具から暮らしを想像したりしてほしい。今の生活も歴史の一部だと考えるきっかけにしてもらいたい」と話している。

 開館時間は午前9時から午後5時まで。9月20日を除く毎週月曜日休館。

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