奥州・金ケ崎

多幸願い神輿巡行 本殿解体前で最後 金ケ崎神社例大祭

金ケ崎神社の例大祭で地域を巡る神輿

 金ケ崎町西根諏訪小路の金ケ崎神社(菅原政憲宮司)の例大祭は、27日に同神社と一帯で行われた。同神社は本殿と幣殿の解体・復元などの整備工事を控えており、現在の本殿で執り行う例大祭は同日が最後。住民の多幸を願い、神輿(みこし)が地域を渡御した。

 神事には総代や氏子をはじめ、町、町議会、工事の造営記念事業実行委員などから約50人が参列。関係者が玉串をささげた。終了後、菅原宮司は「(コロナ禍による)県独自の緊急事態宣言もあり最後まで悩んだが、現在の本殿と幣殿での催行は最後でもありお声掛けをした。造営事業は皆さんのお力も借りて進めていきたい」とあいさつした。神輿は奉仕人らが担ぎ、地域内を練り歩いた。獅子頭も同道し、沿道で出迎えた住民らの頭をかみ厄を払って回った。

 例大祭では新型コロナウイルスの流行を受け、神事は参列者を拝殿内外に分ける、行列内の間隔を空けるなどの対策を取った。

 同神社の本殿は1741(寛保元)年の築と伝わる。工事は本殿の解体・復元と部材の調査、修復が中心で、9月上旬に工期に入る見通し。今月28日にはご神体を仮殿の神楽殿に移す仮殿遷座祭が行われる。

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