花巻

いじめ昨年度延べ213件 取り組み紹介、意見交換も 市対策連絡協【花巻】

2020年度のいじめ問題の状況と取り組みについて意見を交わす対策連絡協の委員

 花巻市いじめ問題対策連絡協議会(委員長・菊池豊市人権擁護委員)は26日、市石鳥谷総合支所で開かれ、2020年度のいじめ問題などの状況と、市や学校の取り組みなどについて意見交換した。

 20年度に市内の小中学校が認知したいじめは前年度比70件増の延べ213件。調査対象は小学校19校、中学校11校で、小学校が前年度比52件増の160件、中学校は同18件増の53件で、市教委は「いじめの積極的認知が進んだ」と捉えている。

 いじめの態様(複数回答)は「冷やかし・からかい・悪口・脅し文句・嫌なことを言われる」が全体の42・1%と最多。「軽くぶつかられたり遊ぶふりをしてたたかれたり蹴られたりする」が20・2%、「嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたりさせられたりする」が12・8%と続く。

 いじめ発見のきっかけは本人の保護者が全体の29・4%、アンケート調査など学校の取り組みが同23・7%、本人からの訴えが同18・8%を占めた。いじめ防止対策推進法に規定するいじめが解消した割合を示す「解消率」は98・4%で、「重大事態」はなかった。

 市や学校は毎年6月1日を「いじめ防止を考える日」とし、21年度は28の全小中学校で取り組みを展開。中でも湯本中の取り組みとして、言われたりされたりして嫌なことだけでなく、うれしいことを挙げ、それを踏まえてどう学校生活を送るか生徒同士が話し合う活動などが紹介された。

 協議会は医師、臨床心理士、弁護士、有識者、保護者代表、地域、法務局、警察、県教委、児童相談所、学校、市教委の15人で構成し、13人が出席。市教委作成の「いじめ問題対応マニュアル」の全教員への浸透による組織的対応、福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーとの連携などに意見があった。

 市教委の佐藤勝教育長は「目指すべきはいじめゼロではなく、いじめ見逃しゼロ。さまざまな立場から頂いた助言は生徒指導の担当者に情報提供し、学校での工夫に反映させたい」と述べた。

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