花巻

ソーセージ開発 最優秀 日本学校農業ク東北大会 花巻農高、全国1位に意欲

日本学校農業クラブ全国大会に出場する花巻農高ソーセージ研究班

 宮城県名取市などで開かれた第72回日本学校農業クラブ東北連盟大会宮城大会(8月26、27日)で、花巻市の花巻農業高校チームがプロジェクト発表会分野Ⅱ類で最優秀賞を受賞した。同校は10月に兵庫県で開かれる全国大会への出場権を獲得。生徒たちはこれまでの学習成果が高く評価されたことに喜びを爆発させ、目標である「日本一」に向けて気持ちを新たにしている。

 大会には、県大会を勝ち抜いた東北地方の高校生が出場し、平板測量競技会、意見発表会、農業情報処理競技会などの各競技が行われた。プロジェクト発表会分野Ⅱ類は「生産物の加工技術や商品」「国土や地球環境の保全・創造」がテーマで、発表の制限時間は10分。7校がエントリーし、同校からは食農科学科3年ソーセージ研究班が出場した。

 ソーセージ研究班には7人が所属。ヒツジ肉、米麹(こうじ)、二子さといもを練り込んだソーセージの開発を進め、地元の新たな特産品化を目指している。

 発表では班長の髙橋恋春さん(17)、阿部佳奈さん(18)、菅原小聖さん(17)の3人が登壇。「地域食材の新たな有効利用~米麹と二子里芋を使ったソーセージの開発と普及~」と題し、これまでの取り組みと成果を伝えた。

 開発までの経緯から、うま味と食感をつくり出す工夫、賞味期限を延ばすための衛生管理まで、科学的根拠を示しながら解説。最優秀賞受を見事に射止め、涙を見せる生徒の姿も見られた。

 ソーセージ研究班は2009年に設立。同班を担当する村上利行教諭(49)は「練習以上の本当に素晴らしい発表。発表後の質疑の答えも完璧で、表現もしっかりしていた。夏休み期間中でも、真摯(しんし)に研究していた結果だ」と賛辞を惜しまい。

 阿部さんは「本番はとても緊張したけど、練習をしっかり重ねていたので余裕を持つことはできた。最後までミスもなく、手応えのある発表ができた」と達成感をにじませる。

 全国大会に向けて、村上教諭は「日本一を目指して頑張ってほしい」と期待。菅原さんは「準備をしっかりし、余裕を持って発表できるようにしたい」、髙橋さんは「全国を目標に頑張ってきたので、出場することができてうれしい。今まで研究してきたことを全て伝え、全国1位を目指す」と気持ちを高ぶらせている。

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