奥州・金ケ崎

髙橋町長 勇退表明 金ケ崎町 「4期は一つの区切り」

髙橋由一町長

 金ケ崎町の髙橋由一町長(74)は2日、2022年3月18日で任期満了を迎える今期限りでの勇退を表明した。現在4期目。髙橋町長は町議会の一般質問で、新型コロナウイルスワクチン接種にめどが立ったことや、第11次町総合発展計画の各事業が始まり進行管理、評価ができる体制が整ったことなどを鑑みて「町勢をさらに成長、発展させる方に委ねて自分は任期をもって退任する」と語った。後継指名はしない考え。

 同日開会した町議会9月定例会で、及川みどり議員が4期目の総括と今後の進退について質問。髙橋町長は「自立し、持続的に発展できる町を目指し町民主体のまちづくりに向けて行政運営してきた」とし、国道4号4車線化、産業振興、情報通信環境整備などに取り組んできたこれまでを振り返った。

 その上で▽ワクチンの接種が10月末までに希望者の接種を終える見込み▽今年度からスタートした総合発展計画の体制整備▽財政規律の確立―といった状況が整ったとし、後進に委ねる考えを示した。

 髙橋町長は「4期は一つの区切りと考えていた。年齢的なこともある。町の事業は周りとの信頼関係が大事だと思う。町の持続的な発展を担ってくれ、世の中の変化に対応できる方が現れることに期待して勇退を決めた」と語っている。

 任期満了に伴う町長選挙には、新人で元町参事の髙橋寛寿氏(65)が出馬の意思を表明している。

 髙橋町長は同町出身。1967年県共済連入り。全国共済連県本部副本部長などを歴任し、2002年に同町助役。05年11月に助役を退任して臨んだ翌06年3月の町長選で初当選した。

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