一関・平泉

観光農場 遊び場整備へ 花泉・永井 千葉修さん カフェも改装予定【一関】

2月まで半世紀にわたり営んできた牧場の入り口に立つ千葉さん。今後は観光農場として馬やヤギと触れ合えるスペースや、子供たちが遊ぶ空間などの整備が予定されている

 一関市花泉町永井字大森の千葉修さん(73)は、肥育農家として2月まで半世紀にわたり営んできた農場を改修し、新たに観光農場として子供たちが動物と触れ合い、自由に遊ぶことができる場とする準備を進めている。趣旨に賛同する人たちの協力を得ながら年内には改修を終える予定で、「子供たちが自由に遊べる場所を設けることで、今までお世話になった地元を少しでも元気にしていきたい」と意欲を見せている。

 同町永井出身の千葉さんは一度町外で就職後1968年に里帰り。実家近くの土地約2ヘクタールを購入し、肥育農家として一時は乳牛を含む最大約120頭を飼育してきたほか、近年は「ちっちゃなふれあい観光農場 夢の丘ボイン牧場」として来場者を受け入れてきた。

 農場の改修は、半世紀にわたり営んできた牛の飼育を2月でやめたのを機に、使われなくなった農場の施設などを地域の人たちに自由に活用してもらおうというもの。和牛の肥育用に貸し出すことが決まった牛舎の一部を除き、以前乳牛を飼育していた施設などを賛同する人たちの協力で子供が遊べる空間に改修するほか、周辺の農地には柵を設けて馬やヤギと触れ合うスペースも計画している。

 農地に隣接する自宅入り口に設けていた喫茶スペース「カフェ夢の丘」も、農場の改修に伴いリニューアルを予定。千葉さんは「永井地区も過疎化が進み寂しくなってきた。農場を子供たちが自由に遊ぶことができる場として提供することで、地元に少しでも恩返ししていきたい」と語る。

 農場の改修に関する問い合わせは、同牧場=0191(84)2162=へ。

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