一関・平泉

地域明るく 実り期待 ヒマワリ収穫油精製へ 大東・大原まちづくり協 地元イベントで活用も【一関】

大原まちづくり協議会が休耕田を活用して始めた「ひまわりプロジェクト」で収穫したヒマワリの花。今後、乾燥などの作業を経て油にする予定

 一関市大東町の大原まちづくり協議会(熊谷幸次会長)は5日、同町大原字有南田地内でヒマワリの収穫作業を行った。参加した地元住民が手分けしながら軽トラック10台分以上のヒマワリの花を収穫。今後は種から油を精製する予定。

 2021年度新規事業の「ひまわりプロジェクト」の一環で同協議会専門部会のディスカバリー大原(佐藤尚志リーダー)が主体となり、大原地内の休耕田約30アールを活用して栽培。

 同部会では参加者を募り5月30日に種まき作業を、花が満開となった7月末から8月上旬ごろにかけて草刈り作業を行ってきた。休耕田が国道343号沿いにあるため、満開になると地元の関心を集め、話題を呼んだという。

 収穫作業には同協議会の会員をはじめ、地元自治会の代表者や大原中学校のボランティアなど約40人が参加。数人ずつグループに分かれて、花の収穫や茎の刈り取りなどに励んだ。

 花は町内のJAいわて平泉の関連施設のハウスを借りて乾燥させた後、会員らで種を収穫する予定。その後、同町渋民の製油業者「デクノボンズ」に持ち込みヒマワリ油にするという。

 同級生6人で参加した大原中3年の岩渕幸之助さん(14)は「作業は大変だったけど、ヒマワリで地域が盛り上がってくれればうれしい」と話していた。

 同部会では今回の栽培経験や地元の反応を参考に、来年度の活動も検討しており、佐藤リーダーは「花が咲いた際には花を楽しめるようなイベントを開いたり、油は大原でのイベント時に料理に活用したりするのもいいと思う。無事に収穫までできてほっとしている」と話していた。

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