北上・西和賀

湯田ダムカレー パンに“変身” キッチンカーで県内各地へ 西和賀産業公社

西和賀産業公社が販売している湯田ダムカレーパン
外はカリカリ、中もちもち食感

 西和賀町の第三セクター西和賀産業公社(代表取締役・細井洋行町長)は、道の駅錦秋湖で提供していた「湯田ダムカレー」を使ったカレーパンの販売を始めた。同道の駅が国道107号の通行止めにより休業していることから、ダムカレーファンの要望に応えるべく開発。同公社が経営するレストハウスゆのさわ(同町湯ノ沢)と、土日に県内各地に出店するキッチンカーで取り扱っている。

 同道の駅で5年ほど前から提供してきた湯田ダムカレーは、ホウレンソウのペーストで錦秋湖の水面を表現した緑色のルーが特徴。四季折々の食材などを盛り込んだカレーが人気を集めていたが、5月上旬から道の駅の休業が続き、ファンからは復活を望む声や問い合わせが多く寄せられていた。

 同公社では、ルーをパンの中に入れることで他の店舗や家庭でもダムカレーを味わってもらえるのではと考え、かねてから取引のあった奥州市水沢の「こがねパン」に製造を依頼。タマネギの溶け込んだルーに煮込んだ牛肉、ニンジンを新たに加えたほか、パン生地でルーを包みやすいよう試行錯誤し、「湯田ダムカレーパン」を完成させた。

 注文を受けてから油で揚げ、出来たてを1個200円(税込み)で提供。直径約11センチとボリューム満点で、外はカリカリ、中はもちもちの食感が楽しめる。キッチンカーは1日に30、40個を販売する予定で、出店場所は同公社ホームページで確認できる。レストハウスゆのさわは、電話=0197(82)2900=で事前注文を受け付けている。

 同公社の相沢和広事業部長兼店舗事業課長は「湯田ダムカレーを好んで食べていただいていた方々への恩返し。カレーパンをまとめて購入する人もいて、待っていてくれたんだと感じる。再開は先が見えないが、道の駅錦秋湖とダムカレーを忘れないでほしいという思いを込めている」と語る。

▲緑がかったルーに軟らかく煮込んだ牛肉が入っている

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