奥州・金ケ崎

空き家生かし活性化を 地域おこし協力隊員募集 支援団体制度も新設【金ケ崎】

二日町で事業展開

 金ケ崎町は2021年度、同町に赴任する地域おこし協力隊員を募集している。同町六原の二日町地区での空き家を活用したエリアリノベーション事業を主要な活動とし、新たな関係人口の創出や起業などを目指してもらう。今回は初めて町と連携して隊員をサポートする活動支援団体の制度を導入。町内から既に合同会社いと・をかし(同町永栄平の下)が名乗り出ており、活動支援団体も併せて募っている。

 直近の同町での同協力隊の赴任は14年度からの3年間だった。

 今年度の取り組みには一般会計に当初予算と補正で計約903万円を計上している。

 募集は1人程度。8月1日時点で年齢がおおむね20~50歳、三大都市圏や地方都市などに住み、赴任後に同町へ異動できる人などの条件がある。

 隊員の委嘱は年度ごとで、初年度は委嘱日から1年間。活動は最長で3年間とし、活動計画を隊員と立案する。

 活動エリアである二日町地区については、住民らとの協議を重ねて一帯を選定する。

 空き家のほか、県立農業大学校、軍馬の郷六原資料館などの歴史、文化や主要施設を生かして活性化に取り組む。

 空き家活用を主なテーマに位置付けたのは今回が初めて。一帯は同大学校やその学生など、交流拡大、活性化に向けた潜在的な要素を持っている。

 今回新たに取り入れる活動支援団体は、町と連携して隊員の活動を支え、隊員の任期終了後の就業・定住に向けた準備も支援する想定となっている。

 登録済みのいと・をかしは町内で「古民家交流空間 永―TOKOSHIE」を運営しており、同社の岩隈大樹代表社員は同町の元同協力隊員。経験を新隊員のために生かすことが期待されている。

 募集は今月17日まで。同月中に各種審査を行う予定。

 問い合わせは町役場企画財政課=0197(42)2111=へ。

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