映画「もち」 家でも 一関の食文化テーマ、地元住民出演 DVD、BD発売
一関市を舞台にした映画「もち」が、DVD、ブルーレイディスク(BD)として発売された。2017年度に閉校した旧本寺中学校最後の卒業生をはじめ、地元住民が出演したドキュメンタリータッチの作品で、一関の食文化「餅」をテーマに地域の伝統や人と人のつながりが描かれており、DVD化によって自宅でも楽しめるようになる。
映画は、数々のCMや映画などを手掛けてきた小松真弓監督が同市出身のエグゼクティブプロデューサー及川卓也さんを通じて一関の餅食文化の紹介映像の制作を依頼されたことがきっかけ。小松監督の脚本で17年夏に本格的に撮影がスタート。オール一関ロケで、撮影当時本寺中学校に在籍していた生徒と教員、市民らが出演した。同校が閉校した18年3月に撮影を終え、編集作業を経て19年5月に完成し、20年6月には地元一関で上映された。
主人公は14歳のユナ。ある日、祖母が亡くなり「どうしても臼ときねで餅をつきたい」と言い張る祖父に寄り添い一緒に餅をつく。通っている本寺中は閉校が決定。祖母との別れ、親友の引っ越しなど自分の周りからいろいろなものがなくなり、離れていくことに不安を感じていく―というストーリー。
価格はDVD3300円、BD4400円(いずれも税込み)。アマゾンプライムビデオなどで順次配信されており、同市上大槻街の地域活性化拠点「一BA(いちば)」や世界遺産平泉・一関DMOの地域産直オンラインショップ「LocalいちBA」でも購入できるほか、同市のふるさと納税の返礼品としても登録されている。