花巻

受給資格文書にミス 「死亡」と記載し送付 花巻・重度心身障害者医療費

花巻市役所

 花巻市は8日、重度心身障害者として医療費助成を受ける10人に対し、誤った内容を記載して受給資格を確認する文書を送付するミスがあったことを明らかにした。受給者本人やその保護者が生存しているにもかかわらず、死亡したものとして文書を作成していた。上田東一市長は市議会9月定例会で「本当に申し訳ない。絶対に許されないことだ」と陳謝し、システム改修や職員によるチェックの徹底を図るとした。

 誤記載があったのは、重度心身障害者医療費受給資格変更届の手続きに関する文書。保護者などに変更があった場合には受給者らが届け出る必要があるため、更新時期を前に7月2日付で文書を送付した。

 同3日夕になって受け取った人が指摘し、誤りが判明、同4日にかけて担当職員らが本人や家族を訪問して謝罪した。

 市によると、通知を出す該当者のデータを作成する過程で、文書を作成する担当職員の依頼を別の担当職員が間違って解釈し、本来該当しない人をリストアップしたのが原因。文書作成時にも確認されないまま通知が送付されたという。

 上田市長は今後の対応策として「ヒューマンエラーを防止するためシステムの改修を進めていく。文書作成に当たっては担当者のみならず、他の職員が責任を持ってチェックすることをもう一度徹底していきたい」と述べ、再発防止に努める考えを示した。

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