一関・平泉

実り喜ぶエンジン音 一関地方1週間早く 稲刈りスタート

秋晴れの空の下、バインダーで刈り取られる稲穂=10日午前10時30分、一関市舞川地内

 実りの秋を迎え、一関地方では例年より1週間ほど早く稲刈りが始まっている。黄金色の稲穂が大きく垂れ下がった圃場(ほじょう)ではバインダーなどのエンジン音が響き渡り、今週末以降各地で作業が本格化しそうだ。

 10日の同地方は、高気圧に覆われた影響で朝から青空が広がり、最高気温は一関と千厩ともに29・3度(盛岡地方気象台調べ)と8月上旬から中旬並みの暑さ。向こう1週間も期間の中頃まで高気圧に覆われ、晴れが続くことが見込まれる。

 こうした中、一関市舞川字西平の吉家五郎さん(74)方でも例年より早く同日から稲刈りがスタート。「自宅で食べる飯米用の稲刈りは盛岡にいる息子が毎年手伝ってくれるが、今年は仕事やコロナで戻れないので、家内と2人だけで行わなければ」と語り、バインダーで刈り取ったひとめぼれの稲穂を天日干しするため、ほにおに掛ける作業に終日追われていた。

 県では県全体での水稲の刈り取り適期目安を平年より1週間早い11日としており、稲穂の黄化状況などを見極めながら適期刈り取りを呼び掛けている。

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