一関・平泉

秋の味覚見~つけた 今季の営業スタート 花泉・金沢観光栗園【一関】

今季の営業が始まった花泉観光栗園で、園内に落ちたクリを拾い集める来園者

 一関市花泉町金沢地内にある花泉観光栗園は15日、今季の営業をスタートし、県内外から訪れた多くの人たちが秋の味覚となるクリ拾いを満喫した。園内ではわせ品種となる「森早生」「丹沢」などの大きく実った実が一面に落ちており、同園を管理・運営する金沢生産森林組合(菅原弘毅組合長理事)では10月10日までの期間中、3カ所あるクリ園の成熟、落果状況を見極めながら順次開園場所を変更し、多くの人に楽しんでもらうことにしている。

 同組合では、1979年度に特用林産振興対策事業の一環で金沢字長沢地内の山林計約21ヘクタールに3カ所の畑を整備しクリ栽培を開始。97年から観光クリ園の営業を始めたが、病害虫による被害や東日本大震災の影響で2011年から休園し、20年に営業を再開した。

 営業再開2年目となる今季は、クリの木約5000本のうち500本ほどで収穫できることになり、栗園を訪れやすいように周辺の主要幹線道路などに案内用の看板やのぼりも増設。開園と同時に訪れた家族連れらが、割れたいがの間から顔をのぞかせた丸々とした実を見つけては、袋に拾い集めていた。

 仙台市から家族ら4人と訪れた我妻涼子さん(67)は「園内に大きなクリがいっぱい落ちていて、あっという間に袋がいっぱいになった。コロナ禍で外出する機会も限られていたので、自然の中でのクリ拾いは気持ちいい」と語った。

 開園時間は午前9時~午後4時(入園は3時)。受け付けで販売する2キロ用(700円)の袋がいっぱいになるまでクリ拾いができる。

 新型コロナウイルス感染防止のため、来園する際はマスクの着用が必要。天候や落果状況などにより臨時休園する場合もある。問い合わせは同組合=0191(82)1596==へ。

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