花巻

校歌 現場景色を反映 星さん制作経緯紹介 東和小開校10周年記念講演【花巻】

講演終了後、シンセサイザーを体験し、星さん(右)と交流する東和小児童

 花巻市立東和小学校(太田孝之校長、児童358人)の開校10周年記念講演会は17日、同市東和町安俵の同校で開かれた。同校校歌を作詞、作曲した音楽家の星吉紀さん(42)=同町田瀬=が、自身の音楽活動や校歌に込めた思いなどを語り、10周年に花を添えた。

 同校は2011年4月に開校。同町内の6小学校(土沢、成島、浮田、谷内、田瀬、小山田)を統合して新設された。

 講演会は、開校10周年記念事業として、実行委員会(多田孝年委員長)が主催し、4~6年生185人が聴講した。

 星さんは、シンセサイザーユニット「姫神」を率いる。田瀬湖畔にスタジオを構え、楽曲や合唱曲制作、オーケストラ編曲のほか、ゲームやプラネタリウム、CMの音楽も手掛けるなど、国内外で幅広く活躍している。

 講演会では、音楽とともに生きることになったきっかけとして「シンセサイザー奏者の父の影響で、子供時代から音楽や楽器に囲まれていた」と振り返った。

 日ごろの音楽制作活動や演奏活動も映像で紹介。打ち上げ花火に合わせる音楽も手掛けており、圧巻の映像を鑑賞した児童は目を輝かせた。

 音楽制作では「現地の景色を自分の目で見ることを大事にしている」とし、同校の校歌を作る際にも、学校建設現場を訪れて写真撮影し、景色を目に焼き付けて制作したとのエピソードも語った。

 歌詞には、各学年の子供たちへの思いを込めながら、同校から見える自然や景色を反映させているとし「これから子供たちが進学していった時に、頭の片隅に校歌を覚えてくれていたらうれしい」と願っていた。

 講演後にはシンセサイザーの体験機会が設けられ、星さんの説明を受けて代表の児童3人が実際に鍵盤に触れて音を出し、楽器の魅力を体感。また、聴講した児童全員で校歌を披露し、星さんへの感謝を込めて爽やかなハーモニーを響かせた。

 4年の佐々木暖真君(9)は「東和にこんなにすごい人がいるとは思わず、感動した」と話していた。

 同日はこのほか、同校駐車場のライン引きを社会貢献で行ったとして、岩手標識(同市二枚橋)の小山内章誠代表取締役に感謝状を贈呈した。

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