奥州・金ケ崎

県高総文祭で最優秀賞 水沢一、初の快挙 ロックバンド「狂武士」【奥州】

軽音楽発表会のステージで演奏する狂武士(水沢一高提供)
小沢市長(右から3人目)に最優秀賞受賞を報告する狂武士のメンバーら

 奥州市の水沢第一高校軽音楽部の男子生徒4人によるロックバンド「狂武士(くるぶし)」は、8月に盛岡市内のライブハウスで開かれた第44回県高校総合文化祭の第21回軽音楽発表会(県教委など主催)で最優秀賞に輝いた。東京都で開かれる2022年度の全国大会への出場権を獲得。同校初の快挙を喜び合っている。

 発表会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で昨年度は中止され、2年ぶりの開催。県内の12校から21組が出場した。狂武士にはドラムの阿部航大さん(3年)、ギター、ボーカルの石川英翼さん(2年)、ベースの藤原志真さん(同)、ギターの小澤翔太さん(1年)が所属し、当日はオリジナルのラブソング「夏が散って咲く」を演奏。審査で最高賞に輝き、県代表となった。

 狂武士は20年に結成し、2年目となる現在のメンバーは4人。「夏が散って咲く」は石川さんが作曲。花巻市に住む中学校時代の同級生が作った詞に曲を付け、メンバーと改良を重ねて完成させた。卒業生ら外部の指導も受けて練習を重ね、4人全員が納得できた本番の演奏につながった。

 3年の阿部さんは卒業を迎えるため、「上位を狙ってほしい」と全国大会での活躍を後輩に託す。「初めてのライブハウスでの演奏で、音の環境が全然違って楽しかった。あっという間だった」と振り返った。

 石川さんは「今まで何度も練習してきたが、本番はこの上なく楽しく特別だった。阿部さんの分まで全力で練習し、最高の賞を取りたい」と決意。藤原さんも「せっかくの機会なので一番良い賞を取りたい」と意気込む。

 入学から間もなかった小澤さんも良い経験になった様子。「先輩方が誘ってくれてメンバーに入り、県1位の結果を残せた。1年生から大きく変わることができた」と感謝を口にした。

 メンバーは17日に市役所を訪れ、受賞を報告。小沢昌記市長は結果をたたえ、「多様性の時代に秀でたものを持つのは大切。好きなことを極めるように頑張ってほしい」と激励した。

 現在のメンバーの活動は、10月の文化祭での演奏などを残している。来年度の全国大会は8月に開催予定。新たなメンバーを加え、新曲の披露も視野に入れて挑戦する見込み。

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