一関・平泉

秋空の下 燃える赤 きょう彼岸入り【一関】

彼岸の入りを前に、道端で真っ赤な花を咲かせたヒガンバナ=19日、一関市狐禅寺字山田地内

 19日の一関地方は、前線を伴った低気圧や台風14号の通過後、日本海にある高気圧が張り出した影響で青空が広がる文字通り「台風一過」の秋晴れ。最高気温は一関で28.9度、千厩では27.3度(ともに盛岡地方気象台調べ)と8月下旬並みの暖かさとなった。

 こうした中、一関市狐禅寺地内を通る市道沿いでは、20日の彼岸の入りを前にヒガンバナが一面真っ赤な花を咲かせており、道行く人の目を楽しませている。

 市道に面した木村清吉さん(85)=狐禅寺字山田=方で、約30年前から何度も株分けを繰り返して数を増やしてきたもので、東西約100メートル区間の道の両側のほか、南側に隣接する圃場(ほじょう)の畦畔(けいはん)部分が9月下旬になると、独特の形をした放射状の花で真紅に覆われる。

 今年は夏の暑さの影響で例年より1週間ほど早く花が咲き始めたといい、妻の由紀子さん(80)は「きれいに咲いた様子を見るのがうれしくて、株分けで増やしてきた。今年もお彼岸に合わせて咲いてくれた」と目を細めていた。

 同気象台によると、20日の県内は引き続き高気圧に覆われて晴れる見込み。

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