一関・平泉

一粒一粒 丁寧に 川崎保育園年長児 ヒマワリの種 収穫手伝う【一関】

咲き終わったヒマワリの花から種を取る作業を手伝う川崎保育園の年長児ら

 一関市川崎町薄衣の川崎保育園(千葉悦子園長、園児64人)「ひまわり組」の年長児は21日、春に自分たちが植えたヒマワリの種の収穫作業を手伝った。咲き終わった花から手で種を1粒ずつ落としヒマワリの大きな花が食用油の原料になることなどを学んだ。

 ヒマワリの栽培を手掛ける同町門崎の農事組合法人門崎ファーム(藤江修代表理事組合長)から藤江組合長らが来園。園児が5月に種まきをした同町門崎字巳待の砂鉄川河川敷の圃場(ほじょう)から刈り取ったヒマワリの花20個ほどを持ち込み、園児たちが手やプラスチック製の容器のふたなどを使って花に付いている種を1粒ずつ丁寧にこそぎ取った。種は最後の1粒まできれいに取り、千葉妃南乃ちゃん(6)は「難しくない。楽しかった」と喜んでいた。

 川崎まちづくり協議会のPRキャラクター「水色ウサキ」も飛び入りで参加し、園児たちを喜ばせた。

 同ファームは数年前に同市大東町渋民の精油業者「デクノボンズ」の協力を得てヒマワリの試験栽培を開始。種から油を搾り、瓶詰めの食用油「ひまわり油」として同町薄衣の道の駅かわさきで販売している。

 今年は門崎地区にある2カ所の圃場でヒマワリを栽培。花は4000個ほどを刈り取り、組合員らの手で種の収穫を終えている。

 園児が落とした種は他の種と一緒に乾燥させ、ごみなどを取り除いた後、袋詰めして精油業者に持ち込む。ひまわり油は早ければ年内にも仕上がるという。

 同園と圃場の間は距離があるが、園児が種まきしたヒマワリは成長過程を写真に撮影し、子供たちに見せていたという。

 藤江組合長は「今年のヒマワリは去年より花の数が多く、種もびっしり詰まっていた。植えるだけでなく、油を搾り食べるところまでつながっているということを子供たちに知ってもらえれば」と話していた。

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