愛宕保育園 増改築へ 関係者工事の無事願う 奥州・江刺
奥州市江刺の社会福祉法人智禅会(加藤隆喜理事長)が進めている愛宕保育園増改築工事の起工式が22日、同市江刺愛宕字酉丸の同園敷地内で行われた。同法人や設計、施工業者ら関係者で工事の無事を願った。園舎の一部を建て替えて手広くする工事で、2022年2月末に完工予定。
増改築は、これまで使用してきた南側園舎が老朽化し手狭になったことや耐震強度不足などを受けて実施する。事前に取り壊した南側園舎跡地に、木造平屋建て準耐火構造で延べ床面積約1221平方メートルの新園舎を建設。北側園舎と渡り廊下で接続する。
新園舎は保育室7室や遊戯室(ホール)などを備え、県産木材を多用する。特にホールは広さを確保。園庭を経由する構造だった以前の玄関の位置も変更し、道路に面した造りとする。
7月から工期に入っており、総事業費は約3億円。一部に市と国の補助を受ける。定員は現在の120人を維持。園児は既に北側園舎に設けた仮設園舎での生活に入っている。来年3月に引き渡しとなる見込み。
起工式として仏事での地鎮法要が行われ、約30人が出席。くわ入れには設計・施工業者の代表と共に加藤晋園長も加わった。加藤理事長は「今後も地域の子育て拠点としての役割を担っていく。時代に合った設計となっているので、完成を職員一同で楽しみにしている」とあいさつした。
同園は1964年、愛宕学園保育園として創立。73年には江刺市の認可を受け、同法人の愛宕保育園となった。分園の設置を経て2009年に増改築し、定員を30人増やして現在の定員となった。