北上・西和賀

玄関口で利根山企画 市と北上駅・利用促進へコラボ ポスター、パネル掲示 壁画、美術館をPR

利根山光人生誕100年と美術館開館25周年を記念したパネルボード(奥)。右の柱にはクイズ「きたかみえきからのちょうせんじょう」が設置されている
北上駅西口に飾られている大陶壁画「日輪」
プレゼント当たるクイズも展開

 北上市立利根山光人記念美術館のPRとJR北上駅(山口一駅長)の利用促進につなげようという、市と同駅のコラボレーション企画が始まっている。駅利用者は、手作りパネルや北上にちなんだクイズで待ち合い時間などを楽しく過ごすことができるとあって話題になっている。

 同美術館は2021年に、利根山光人画伯(1921~94年)生誕100年と開館25周年を迎え、年間を通して記念企画展を展開している。

 現在は同美術館で利根山光人記念大賞展受賞作品展が、同市大通りのおでんせプラザぐろーぶでは「美術館のあゆみ展」が、それぞれ11月30日まで開催中だ。

 一方、同駅には利根山画伯と陶芸作家・雲雀民雄さんが制作した大陶壁画「日輪」(横18メートル、縦3・5メートル)が飾られ、駅のシンボルとして観光客らの旅情をかき立てている。

 ただ、新型コロナウイルスの影響で利用客が減少しており、「駅は市民に身近な施設であることを改めてPRしたい」という思いもあって市と同駅による今回のコラボが実現した。

 壁画が飾られている同駅西口の発券機横には、「改札を見上げたら 太陽の画家がいた」のタイトルを付けたパネルボードが設置されている。

 併せて同美術館への来館を呼び掛けるポスターや、壁画の制作風景などを紹介する手作りポスターを掲示したほか、利根山画伯の代表作がモニターで鑑賞できるようになっている。

 また、「きたかみえきからのちょうせんじょう」と題したクイズは、同駅職員の手によるもの。北上市にまつわる問題を解いてキーワードを答えると、美術館オリジナルポストカードや新幹線の絵が入ったマスク(非売品)などがプレゼントされる。

 問題は「北上市の観光キャラクターは?」「北上線江釣子駅の次の駅は?」「北上が誇るスキー場・温泉は?」など全部で8問ある。

 発券機前の柱に記載用紙が用意されており、10月18日までの毎日午前9時から午後7時まで応募できる。

 ボード制作を担当した市まちづくり部生涯学習文化課の佐藤美咲さんは「大陶壁画は意外に気付かない方もいると思う。北上駅の協力で、見て参加できる企画になったので、この機会に全国へ誇れる作品にもう一度注目してほしい」と話している。

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