北上・西和賀

拡幅、交差点改良 右折レーンなど設置 北上市 都市計画道路飯豊赤坂線

交通渋滞緩和へ

 北上市は、同市流通センター付近の都市計画道路飯豊赤坂線の道路拡幅、交差点改良事業に着手している。920メートル区間で3車線(南進2車線、北進1車線、全幅17メートル)とし、交差点に右折レーンなどを設置。交通渋滞緩和、円滑化へ2021年度内の完了を目指す。

 流通センター付近では、かねてより南進車両を中心に交差点で渋滞が発生。さらに北側では市道飯豊北線が4月に全線開通し、花巻市中心部と北上市の江釣子地区が一本の道路でつながり交通量は増加傾向だ。

 国道4号西側の補完路として機能が高まり、将来的には生活機能を持つ施設の立地が進むと見込まれ、交通量はさらに増えると見込まれる。岩手中部水道企業団が建設している危機管理センターも23年度には開所予定で、接続道路も新設され従来の丁字路から十字路の交差点に変わる。

 市は県との協議、住民説明、市都市計画審議会などを経て、都市計画道路飯豊赤坂線の変更を決定。20年度は、スーパーオセン北上店付近240メートル区間の道路拡幅、交差点改良に先行着手した。南進車線を2車線に増設し、交差点は右折可能なレーンを設置し当面の渋滞緩和に努めた。

 21年度は南側の交差点付近240メートル、スーパーオセン北上店北側440メートルの南進車線をそれぞれ2車線に拡幅。JAいわて花巻北上支店付近の交差点と、危機管理センター建設現場付近の交差点にもそれぞれ右折レーンを設置する。オセン北上店付近の交差点は右折レーン専用に区分けした。

 一連の全体事業費は約2億9000万円。市は22年3月の事業完了を見込む。市道路環境課の渡辺和行課長は「(オセン北上店前の)交差点改良で渋滞解消につながっている。飯豊北線の全線開通で交通量も増加しており、利用者の安全・安心確保に向けてしっかり工事を進めていきたい」と話している。

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