一関・平泉

新市長に佐藤氏 無投票で初当選 一関

無投票で初当選が決まり、支援者から花束を贈られ笑顔を見せる佐藤善仁氏=26日午後5時55分、一関市大町

 任期満了に伴う一関市長選は26日告示され、前副市長で無所属の新人佐藤善仁氏(63)=同市銅谷町=の他に立候補の届け出がなく、締め切りの午後5時に無投票での初当選が決まった。無投票は前々回(2013年)から3期連続で、新人候補のみの市長選では05年9月の市町村合併後初めて。【社会面に関連

 立候補の届け出受け付けは、午前8時30分から市役所本庁で行われた。佐藤氏の陣営関係者が届け出を済ませた後、街頭演説用標旗や選挙運動用の腕章といった「選挙の七つ道具」と呼ばれる物品を手に足早に事務所に向かった。

 事務所前では、支持者ら約70人が詰め掛ける中、8時50分すぎから佐藤陣営の第一声が行われ、総括責任者の佐々木一榮後援会長、選対本部長の飯澤匡県議があいさつ。佐藤氏は「人口の減り方が激しいのが問題であり、キーワードは現役世代。若者と女性にターゲットを当てた政策、若者と女性が頑張れるまち、若者や女性が安心して帰って来られるまちにしていくことが必要だ」と声を張り上げた。

 将来に向けたまちづくりの核として利活用が期待されるNECプラットフォームズ一関事業所跡地については「新幹線駅に接する広大な整形地で、ちょうどいい場所だ。雇用を生み出す場、若者や女性が帰って来られて安心して仕事ができる場にしたい」と訴えた。

 佐藤氏を乗せた選車は、市内全域を巡回し、街頭演説を終えて午後5時30分に事務所に到着。後援会関係者や支持者らの拍手で祝福を受けた。

 無投票初当選が決まった佐藤氏は「多くの方々と話し、いろんなヒントが出てきた。具体的な形として一つ一つを実行に移していくことが私に与えられた仕事だ」と新リーダーとしての決意を新たにしていた。

 佐藤氏への当選証書交付は、10月5日に市役所本庁で行われる。

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